クリント・イーストウッド監督の映画『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』公開に前後し、テレビドラマの放送や手記の出版など、硫黄島に関連する企画が続いています。
昭和館では一昨年夏、「平和への想い~戦没者遺族、慰霊の旅~」と題した特別企画展を開催しましたが、その中で硫黄島において収容された万年筆をはじめ印鑑・食器等を、遺骨収集の解説とともに展示しました。中でもこの万年筆は、厚生省援護局(当時)の報告書に「通信隊の地下壕から収容された」もので、栗林兵団長が決別の際に発信した「電報にも関係したのではないかと思われる」と記されたものです。
展覧終了後、これらの資料は当館で大切に保管・管理され、現在は常設展示室において一部が公開されています。特に硫黄島が注目されている今、多くの方々に貴重な資料をご覧いただきたくここにご案内させていただきます。
なおこの紹介に併せ、来年1月5日(金)より2月4日(日)まで、昭和館1階ロビーにおいて「平和への想い」展での「硫黄島」のコーナーを再構成した特別公開と、ニュース映画、関連図書の紹介を行います。
会期 | 平成19年1月5日(金)から2月4日(日) |
会場 | 昭和館1階ロビー |
入場料 | 特別公開は無料(常設展示室は有料) |
「懐かしのニュース・シアター」のコーナーにおいて、
通常のニュース映画に加え硫黄島の番組を放送します。
1月5日(金)~12日(金)
日本ニュース 246号(昭和20年2月22日)
戦雲迫る硫黄島
1月13日(土)~19日(金)
日本ニュース 247号(昭和20年3月18日)
硫黄島
1月27日(土)~2月4日(日)
読売国際ニュース 150号(昭和27年2月4日)
特報!!死の島硫黄島を往く
特別公開中、硫黄島関連図書を集めた特設コーナーを設置します。