会期 | 平成18年2月25日(土)~4月9日(日) |
会場 | 昭和館3階 特別企画展会場 |
後援 | 外務省・ドイツ連邦共和国大使館 |
ドイツ連邦共和国・ベルリン市にある国立プロシア文化財団絵画アーカイブが所蔵する約1,200万点におよぶ写真資料のうち、『ノイエ・イルストリアテ』誌特派員であったベルント・ローゼ氏が撮影した写真約100点を厳選し展示します。
ベルント・ローゼ(1911-1995)は昭和26年(1951)、戦後初めてのドイツ人カメラマンとして来日し、戦後復興を遂げつつあった日本を旅して、様々な風景と人々を写真に残しています。敗戦国という同じ立場にあったドイツ人の目に、当時の日本は、日本人はどのように写ったのでしょうか。来日前、広島の取材を思い立った彼が想像したのは、悲観的になり無気力の中に沈んでいる人々の姿でした。しかし、彼が配信した記事には「これほど明るい笑顔を、……再建、再興において、これほど市民が活発に努力している町を、わたしは他に知らない」と記されています。広島で何を見たのでしょうか。
敗戦後の焼け跡や、復興を遂げつつある日本を記録した写真は数多く残されており、昭和館においても様々な展覧会を開催してきました。しかし、その多くは戦後処理のために駐留していたアメリカを中心とした連合国や、一部の日本人による記録が主でした。本展では、日本と同じく敗戦国の立場であったドイツ人が見た、終戦より6年の月日が経ち、復興を遂げつつあった日本の姿を、ローゼが記した記事とともに紹介します。
これらの写真はすべて日本初公開であり、ローゼの没後10年、さらに「日本におけるドイツ年」にあたるこの年に、昭和館において氏の展覧会を開催することは、誠に意義深いものと考えます。
展示写真入れ替えのお知らせ
会場の都合により、3月21日(火)から展示写真の一部(8点)が入れ替わります。ご了承ください。
ギャラリー・トーク(無料)
特別企画展会場内で、ご子息ベルンハルト=ウルリッヒ・ローゼ氏にベルント・ローゼについてお話しいただきます。
タイトル「ローゼの作品は、日本に対して抱いていたドイツ人の先入観をどう変えたか」
期日 | 平成18年3月11日(土) 14:00~15:00 |
会場 | 昭和館3階 特別企画展会場 |