昭和館は、戦没者遺族をはじめとする国民が体験した戦中・戦後の労苦を次世代に伝える施設として、厚生労働省が平成11年3月27日に開設した施設です。当時の国民生活を伝える実物資料の展示、文献(約 14 万 5 千冊)、映像(約 3 千 5 百点)・写真(約 3 万 4千点)・音響(SPレコード1万4千点)等の情報を収集、保存、閲覧できる設備を備え、全世代でご利用いただける施設として、開館から 672 万人の方々にご来場いただいております。
過去には、天皇皇后両陛下をはじめとする皇室の方々にも、ご視察いただきました。
戦後78年余が経過し、戦争を知らない世代が大多数となった今日、国民が経験した戦中・戦後の厳しいくらしを、よりわかりやすく伝え、戦争の悲惨さ、平和の尊さを考える機会を提供できるよう、創意工夫に努めてまいります。
令和 6 年 3 月 27 日に開館 25 周年を迎えることを記念し、昭和館のあゆみを画像で振り返ります。
平成 11年3月27日九段会館で開館式典が挙行され、小渕恵三内閣総理大臣(当時)、宮下創平厚生大臣(当時)が出席、祝辞が寄せられました。
平成11年3月27日
九段会館ホール
平成11年3月27日
昭和館開館記念式典にて撮影
九段会館ホール
平成11年3月27日
昭和館開館記念式典にて撮影
九段会館ホール
平成11年3月27日
昭和館1階にて撮影
平成14年9月12日、天皇皇后両陛下(当時)に昭和館をご視察いただきました。戦後70年となる平成27年には、皇太子・皇太子妃両殿下(当時)、愛子内親王殿下、秋篠宮・同妃両殿下(当時)、佳子内親王殿下、悠仁親王殿下にご視察いただきました。
平成14年9月12日
平成14年9月12日
平成27年7月26日
平成27年8月7日
当館は、常設展示室に加え、年2階(春・夏)に特別企画展を開催しています。
現在、『昭和を駆け抜けた超特急~燕、そして新幹線へ~』を開催し、幅広い世代の方々にご来場いただいております。
そこで、多様なテーマで開催される特別企画展の歴史を振り返ります。
まずは、お子様にもご好評いただきました企画展をご紹介いたします。
この企画展では、子どもたちが当時どのようなマンガを手にしていたのか、また子どもたちはマンガにどのように描かれたのか、マンガと子どもを取り巻いていた状況が、実物資料、写真を交えて紹介されました。
この企画展では、戦中・戦後を通して人間と動物とのかかわりを、ゾウの「トンキー」や「インディラ」などをはじめ、さまざまな動物の写真や手記、実物資料、エピソードなどが紹介されました。
この企画展では、戦中・戦後の「この世界」をリアルに感じてもらうため、作品に描かれた当時の様子が実物資料や写真とともに展示されました。
この企画展では、雑誌『少年倶楽部』を中心に活躍した椛島勝一と空想科学(SF)の世界を描いた小松崎茂の2人の挿絵画家に焦点をあて、彼等の画業を通じながら戦中・戦後の少年文化とその移り変わりを紹介しました。