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【写真展「失われゆく昭和の仕事」関連クイズ】②

昭和館では、4月29日から5月6日までゴールデンウィーク特別企画として、昭和の仕事に関連するクイズを4回にわたって出題いたします。

クイズは昭和館《映像・音響室》で所蔵する写真、映像、音響(SPレコード)の各資料から作成しています。

【出題】
Q.こちらは、昭和21年(1946)2月に山口県宇部市で撮影された映像です。

機械を動かす男性のまわりには、子どもやおばあさん、幼い子をおんぶしたお母さんたちが集まってきていますね。
さてこの男性が動かしているのは何をする機械でしょう?

A:さつまいもを焼く機械  B:温風を送る機械  C:ポン菓子を作る機械

【解答】

正解は「C:ポン菓子を作る機械」でした。

【解説】

 映像の男性がグルグルと動かしているのはポン菓子を作る機械です。
ポン菓子とは、米や玄米、大豆、とうもろこしなどの穀物を機械の中に入れて、火であぶり、圧力をかけたあと一気に開放することで穀物をふくらませた駄菓子のことです。圧力を開放するときに大きな音がするので「ポン菓子」や「ドン菓子」、「バクダン」と呼ばれていて、この爆発音も子どもたちに人気がありました。 
 ヨーロッパで発明されたポン菓子の機械は、戦前に日本に輸入されました。ドイツ製で鋳物だったためとても重たい機械でした。これを持ち運びやすい鉄製に改良して、全国に普及させたのが元教員の吉村利子氏です。食糧難と燃料不足の戦争末期、雑穀でもいいから、消化がよく加工されたものを子どもたちにお腹いっぱい食べさせてやりたいという思いから国産のポン菓子機は生まれたのでした。

 昭和館5階の、映像・音響室で見られるオーラルヒストリー(証言映像)の中で、俳優の仲代達矢さんは終戦直後、中学生だった仲代さんは家計を助けるためにいろいろな仕事をし、そのころ流行っていたポンせんべい屋もやったことをお話くださっています。

 昭和館2階ひろばでは、令和6年(2024)6月30日まで、写真展「失われゆく昭和の仕事-戦中・戦後の街頭風景-」を開催中です。今では見かけることの少なくなった昭和の仕事の写真を展示しています。今回ご紹介する資料の他にも多くの写真、映像、音響(SPレコード)資料を5階映像・音響室で視聴することができるほか、一部を昭和館デジタルアーカイブでご覧いただけます。

写真展の詳細はコチラ https://www.showakan.go.jp/photo/

映像・音響室の詳細はコチラ https://www.showakan.go.jp/information/floor/5f/

昭和館デジタルアーカイブはコチラ https://search.showakan.go.jp/

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