昭和館図書室では、杉下茂さんの本を紹介しています。
大正14年(1925)、東京都生まれ。
杉下さんは復員後に明治大学を経て中日ドラゴンズに入団。フォークボールと長身から投げ下ろす直球を武器に昭和26年(1951)に最多勝と沢村賞を獲得しました。引退後は阪神タイガース、中日の監督などを歴任し、60年(1985)には野球殿堂入りを果たしました。
本書で杉下さんは、昭和19年(1944)に19歳で中国に出征し、翌20年には終戦を迎えますが、8月15日の数日前には終戦を知っていたことや、その後の捕虜生活の軍事訓練で行った手りゅう弾投げが、帰国後に野球選手として役立ったことなどを述べています。
『私の八月十五日 3』編/8・15朗読収録プロジェクト実行委員会 出版者/今人舎 出版年月/2015.12
(請求記号:916/W47/3 資料番号:000061636)
紹介期間:令和5年(2023)6月18日(日)~7月23日(日)