昭和館図書室では、「日比谷野音100周年」をテーマに関連資料を紹介しています。
明治36年(1903)に開園した日比谷公園、その西隅に、現在では日比谷野音とも呼ばれる大音楽堂が建設されたのは、大正12年(1923)のことでした。
実はこれより前の明治38年(1905)、公園内に日本初の野外音楽堂が建てられていましたが、大正12年に大音楽堂が完成したことで、従来の音楽堂は小音楽堂と呼ばれるようになりました。
戦時中は食糧難のため公園内が畑となり、じゃがいもなどが植えられていました。終戦後、大音楽堂は昭和21年(1946)7月から26年(1951)6月まで占領軍に接収され、東京ボールと呼ばれていましたが、接収中の出火によりステージが全焼してしまいます。
大音楽堂は接収解除後、昭和29年(1954)に復旧し、その後も老朽化の際は改築が行われましたが、近年再度老朽化が進んだため、令和6年(2024)10月1日より使用休止し、その後の改築が決まっています。
『東京公園文庫 [1]』出版者/郷学舎 出版年月/1980.08
(請求記号:629/To46/1 資料番号:000044322)
『大東京寫眞案内』編/博文館編集部 出版者/博文館新社 出版年月/1990.09
(請求記号:291/H19 資料番号:000061615)
紹介期間:令和5年(2023)10月9日(月)~11月12日(日)