昭和館図書室入口のガラスケースでは、「昭和10年代雑誌から見えてくるクリスマス」をテーマに資料を紹介しています。
日本では明治時代からクリスマスが祝われるようになり、戦前には様々な雑誌でクリスマス関連の話題が取り上げられるようになっていました。昭和12年(1937)に日中戦争が始まり、戦時統制が強化されていくにつれその数は減っていき、雑誌上でクリスマスを確認するのは難しくなっていきます。
戦後の昭和21年頃からは、戦前よりもさらに多くの雑誌で、表紙など大々的に扱われるようになっていきました。
★以下の資料をガラスケースで紹介しています。
「クリスマスのお献立」
『婦人之友 第29巻第12号(昭和10年12月)』出版者/婦人之友社 出版年月/1935.12
(請求記号:051/F64/29-12 資料番号:100018586)
『婦人之友』に限らず、戦前の婦人雑誌ではクリスマスに関連したレシピ、プレゼントの選び方・作り方、クリスマス会招待の手紙、生け花について等様々なテーマの記事が載っていました。
『子供之友 第23巻第12号(昭和11年12月)』出版者/婦人之友社 出版年月/1936.12
(請求記号:051/Ko21/23-12 資料番号:160005999)
日中戦争が始まると、クリスマスについて取り上げる雑誌が少しずつ減っていきます。婦人之友社発行の『子供之友』では、昭和14年(1939)まではクリスマスの話題が誌面を飾っています。