第91回 資料公開コーナー 働くこと・装うこと ~職業制服の歴史~
展示期間:令和6年1月5日(金)~3月31日(日) 会場:昭和館1階ロビー
制服を着用する職業は数多くあり、それらの制服は職業制服と呼ばれます。
明治時代以降の洋装化により、警察官や国有鉄道職員が制服を着用するようになり、いまから100年前の大正13年(1924)には、東京市電気局が市営バス事業の開始に伴い女性車掌を採用し、赤色の襟が付いた紺色のワンピースを着用した彼女たちは「赤襟嬢」と呼ばれて市民に親しまれました。市営バスの車掌以外にも、デパートガールなど制服を着て働く女性たちが雑誌等でもとりあげられるようになりました。
しかし、昭和16年(1941)の太平洋戦争開戦を機に、華やかな職業は「贅沢の標本」と呼ばれ、職業制服においても質素倹約が求められるようになりました。
戦後は女性警察官の採用が開始されるなど、女性の職場も拡大され、職業制服もデザイン性だけでなく機能性も重視されるようになりました。
今回の展示では当時の雑誌記事を中心に、職業制服が時代とともにどのように変化していったのかをご紹介します。
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