昭和館図書室入口のガラスケースでは、「夏だ!海だ!海水浴だ!」をテーマに資料を紹介しています。
現在、夏のレジャーの一つとして楽しまれている海水浴は、戦前の人々にも保養や娯楽を目的として親しまれていました。鉄道などの交通網の発達に伴い、特に由比ガ浜、逗子などの海水浴場は行楽地として東京からの観光客の人気を集めました。
昭和20年代後半以降、周辺地域だけでなく遠方からも多くの人々が訪れ、各地の浜辺は「海の銀座」として賑わいました。
紹介期間:令和6年(2024)7月2日(火)~8月31日(土)
★以下の資料をガラスケースで紹介しています。
『アサヒグラフ 昭和12年7月7日 = 第29巻第1号』出版者/朝日新聞社 出版年月/1937.07
(請求記号:100038517 資料番号:100038517)
「鎌倉海岸スケッチ」
鎌倉海岸にてフロートで遊ぶ二人の女性がモデルとなっている。
昭和12年(1937)に執り行われたイギリス国王の戴冠式をきっかけにコロネーションカラーが流行し、女性用水着にも取り入れられた。
『国際写真新聞 昭和14年8月20日 = 第237号』出版者/同盟通信社 出版年月/1939.08
(請求記号:051/Sh99/1939-8 資料番号:100008944)
「夏の子供」
海水ズボンを履き、ゴーグルをつけた少年が海辺に座り込んでいる。
撮影した波多野健一は内閣嘱託のカメラマンであり、内閣情報部が設立し同盟通信社と繋がりがあった写真協会の写真部に所属した。
『アサヒカメラ 第36巻第7号-第12号(昭和26年7月~12月)』出版者/朝日新聞社 出版年月/1951.07
(請求記号:740/A82/36-7 資料番号:100027449)
「海水浴場スナップ」
戦後に撮影された海水浴場のスナップ写真。水着姿の人びとがスイカ割りや遊泳を楽しんでいる姿がうかがえる。本誌では、災難除けのお札を身につけることが好まれていると書かれている。
★図書室内では関連資料を紹介しています。