日本で初めて月刊の保育絵本『キンダ—ブック』がフレーベル館から刊行されたのは昭和2年(1927)11月のことでした。その後、著名人らも制作に加わり、幼児教育で用いる絵本をリードしてきました。
戦争が始まり英語が使用できなくなると、社名を「日本保育館」に改め、昭和17年4月には雑誌名も『ミクニノコドモ』と改題されました。戦争が激しくなった19年1月には出版事業の整理にともない終刊となりましたが、終戦から1年を経た昭和21年8月には『キンダ—ブック』として復刊が許され、今日に至っています。
85歳の長寿をむかえた『キンダ—ブック』の表紙は、時代を映し出しているものも多く、今回は戦前~戦後の同雑誌の表紙と内容の一部を紹介します。
なお、4階図書室では昭和館が所蔵する約260冊(昭和6年7月~昭和45年5月)の『キンダ—ブック』を自由に閲覧できるようにしましたので、お気軽にご利用ください。
「おしょうがつ」
吉澤廉三郎画
昭和31年1月
フレーベル館
展示品(1)表紙の展示
展示内容(2)雑誌の展示