昭和館

資料公開コーナー

第49回【資料公開コーナー】戦中・戦後の東京歌舞伎座

平成26年3月11日(火)~5月11日(日)

1年前の平成25年3月に東京の歌舞伎座が建て替えられ、4月からこけら落とし興行が行われたことは記憶に新しいでしょう。

明治22年(1889)に開設された歌舞伎座は、同44年と大正14年(1925)の大改修を経て、「団菊左」と呼ばれた名優たちが舞台で活躍しました。この時の建物は、鉄筋コンクリートを使用した耐震耐火の日本式大建築で、日本一を誇っていましたが、昭和20年(1945)5月24・25日の大空襲で外郭を残して大屋根も焼け落ちてしまいました。

戦後しばらく歌舞伎座は廃墟の姿をさらしていましたが、同24年に復興工事が始まり、2年後の26年1月から歌舞伎などの演劇興行が再開されました。

今回は「平成の建て替え」以前の、昭和の歌舞伎座の様子を紹介します。

「現在の歌舞伎座」

「空襲で全焼した歌舞伎座」
昭和20年10月
米国立公文書館

展示内容

(1)額入りで展示

  1. 歌舞伎座を訪れる満州国皇帝(昭和10年4月)
  2. 照明に輝く歌舞伎座の全景(昭和11年9月)
  3. 歌舞伎座前の通りを散歩する和服姿の女性たち(昭和11年頃)
  4. 歌舞伎座の観客席(昭和10年~11年)
  5. 空襲で全焼した歌舞伎座(昭和20年10月)
  6. 歌舞伎座前の通りを行き交う人びと(昭和20年10月)
  7. 再建後の歌舞伎座(昭和26年~27年頃)
  8. 加首相(サン・ローラン)、歌舞伎を見物(昭和29年3月)

(2)映像(記録映像・ニュース映像)

  1. 歌舞伎座と舞台の準備(ジュリアン=ブライアン撮影、昭和10年10月)
  2. 友邦四ケ国よりの奉祝曲大演奏会(日本ニュースNo27、昭和15年12月)
  3. 復興すすむ歌舞伎座(国際ニュースNo54、昭和25年3月)
  4. 歌舞伎座 こけら落し(読売国際ニュースNo95、昭和26年1月)
  5. マ大使(マーフィー米駐日大使)、歌舞伎座へ(読売国際ニュースNo168、昭和27年6月)
  6. 新装成った歌舞伎座(読売国際ニュースNo234、昭和28年9月)
  7. 天皇陛下 歌舞伎座を御覧(読売国際ニュースNo244、昭和28年11月)
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