第52回【資料公開コーナー】スチール写真にみる昭和シネマ
平成26年9月9日(火)~11月3日(月)
最近の映画は、3Dなどの新しい技法と技術を用いた作品が数多く公開されるようになり、一時期衰退ムードにあった映画界も復活した感があります。
映画館の内外には上映中や上映予定作品のスチール写真が貼られており、これから見る映画に心おどらされ、また見終えたばかりの作品のあの名場面をしっかりと心に焼き付けてくれます。
こうしたスチール写真は戦前からあり、当時の映画シーンを思い起こさせてくれるでしょう。今回は、テレビが普及する以前、昭和20年代までのスチール写真の一部を紹介します。
「有楽町の映画街」
昭和28年(1953)1月 東京都千代田区 ディミトリー・ボリア撮影
展示内容
(1)額入りで展示
- 『都会交響楽』昭和4年(1929)11月封切 溝口健二監督 日活
- 『マリアのお雪』昭和10年(1935)5月封切 溝口健二監督 松竹
- 『エノケンの森の石松』昭和14年(1939)8月封切 中川信夫監督 東宝
- 『エノケンの孫悟空』昭和15年(1940)11月封切 山本嘉次郎監督 東宝
- 『雷撃隊出動』昭和19年(1944)12月封切 山本嘉次郎監督 東宝
- 『エノケン・笠置の極楽夫婦』昭和24年(1949)11月封切 森一生監督 東宝
- 『トンチンカン三つの歌』昭和27年(1952)7月封切 斎藤寅次郎監督 東宝
- 『陽気な探偵』昭和29年(1954)7月封切 西村元男監督 東宝
(2)展示スチール写真の映画主題歌試聴(当館所蔵のSPレコードより)
- 都会交響楽(昭和4年10月 二村定一・青木晴子 歌 日本ビクター蓄音器株式会社)
- 雷撃隊出動の歌(昭和19年11月 霧島昇・波平暁男 歌 日蓄工業株式会社)
- 陽気な探偵さん(昭和29年5月 澤村みつ子 歌 日本コロムビア株式会社)