アメリカ人ジュリアン・ブライアン(1899-1974)は第二次世界大戦前後の世界各地を記録したドキュメンタリー映像プロデューサーであり、戦地で起こっているありのままの状況をアメリカ国内で広く紹介し、戦争の悲惨な現状をアメリカ国民に強く訴えたことで知られています。
彼は昭和10年(1935)9月中旬から約6週間にわたって日本に滞在し、国内各地の様子を写真と動画におさめました。彼のおさめた日本人のありのままの姿の映像は、特に各地の産業の様子や国民の普段の生活ぶりに着目して制作されており、帰国後アメリカで公開されて大きな反響を得ました。
これらの資料は戦前の、比較的平穏な国内の様子を垣間見ることができる貴重なものです。今回はブライアンの眼に映った日本の様子を、写真と動画で紹介します。
(上)日本人と談笑するジュリアン・ブライアン(撮影地不詳)
(下)川下りの様子を撮影するジュリアン・ブライアン(撮影地不詳)
(1)額入りで展示
(2)ジュリアン・ブライアン撮影動画上映