昭和館

資料公開コーナー

第59回【資料公開コーナー】子どもと読書

平成27年11月3日(火)~平成28年1月24日(日)

子どもの頃、夢中になって本や雑誌を読んだ経験をもっている人は少なくないでしょう。子どもたちは興味ある本や流行の雑誌を読みふけり、知識を得るとともに、時には感動し、そして夢を膨らませたことでしょう。それは、日本の戦前においても、そして戦中、戦後においても、時代によって記事の内容に差があるとはいえ、本や雑誌を夢中になって読む子どもたちの姿に変わりはなかったようです。

今回は、そうした子どもたちが店先などで読書に夢中になる姿や、読まれていた雑誌、読書に夢中になった思い出の記事などを紹介します。

横浜の本屋で立ち読みをする子どもたち
昭和14年(1939)神奈川県
ニューヨーク州立公文書館提供

『少国民の友』
(昭和20年(1945)1月、小学館)

『講談社の絵雑誌 こどもクラブ』
画・吉澤廉三郎
(昭和22年(1947)12月、大日本雄弁会講談社)

展示内容

【1】写真展示(額入り)

  1. 横浜の本屋で立ち読みをする子どもたち(昭和14年<1939> 神奈川県 ニューヨーク州立公文書館提供)
  2. 漫画を読む子どもたち(昭和14年<1939> 撮影地不明 沼野謙撮影 日本写真家協会提供)
  3. 路上で本を読む少女たち(昭和22~27年<1947~1952> 東京都 ディミトリー・ボリア撮影 マッカーサー記念館提供)
  4. 東京 本を読む少女たち(昭和22~36年<1947~1961> 東京都 ディミトリー・ボリア撮影 マッカーサー記念館提供)
  5. 自由学園(東京都)で配布される本(昭和24年<1949> 東京都 米国立公文書館提供)
  6. 沖縄 国際通りの仲地書店の店先(昭和27年頃<1952> 沖縄県 ディミトリー・ボリア撮影 マッカーサー記念館提供)
  7. 立ち読みをする子どもたち(昭和30年<1955> 広島県 ジョン・チリングワース撮影 ゲッティイメージズ提供)
  8. 神田小川町 路面電車と本を読む少年(昭和37年<1962> 東京都 太田畯三 撮影 昭和館蔵)

【2】ケース展示(アクリルケース2台で展示)

ケース1:戦中

  1. 『コドモエバナシ』(昭和17年6月発行)
  2. 『ヨイオトモダチ』(昭和18年9月発行)
  3. 『ミクニノコドモ』(昭和18年12月発行)
  4. 『幼年倶楽部』(昭和19年1月発行)
  5. 『少国民の友』(昭和20年1月発行)
  6. 『少年倶楽部』(昭和20年7月発行)

本の思い出(パネル)

『娘たちへやすりと青春』(天野勝江著 昭和62年発行)
 舘野泉証言『昭和二十年夏、子供たちが見た日本』(梯久美子著 平成21年発行)
『越後の思いで 学童疎開30周年感謝事業記念誌』(東京都葛飾区教育委員会 昭和50年発行)
『昭和っ子 セピア色の想い出』(鈴木昶著 平成14年発行)

ケース2:戦後

  1. 『少女倶楽部』(昭和20年12月発行)
  2. 『講談社の絵雑誌 こどもクラブ』(昭和22年12月発行)
  3. 『少女の友』(昭和26年2月発行)
  4. 『少年少女譚海』(昭和26年3月発行)※(写真掲載雑誌)
  5. 『少女』(昭和30年8月発行)※(写真掲載雑誌)
  6. 『講談社の絵本 たのしい一年生』(昭和33年9月発行)
  7. 「文化ニュース No.339(2)楽しい交番図書室 東京都日暮里」(昭和26年8月発行)
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