昭和18年(1943)10月21日、明治神宮外苑競技場(現:国立競技場)で「出陣学徒壮行会」(文部省・学校報国団本部主催)が行われ、ラジオやニュース映画、新聞各紙で大々的に報道されました。今から75年前のことです。
戦況が厳しくなるにつれて、兵力不足を補うため、「在学徴集延期臨時特例」が10月2日に公布されました。それにより満26歳まで学生に認められていた徴兵延期が文科系学生は停止され、満20歳以上の学生には徴兵検査を実施し、入営・入団させることとしました。
壮行会には関東近郊77校から多数の学生が参加しましたが、その人数は伏せられました。後に25,000人とも言われています。
こうした壮行会は、戦意高揚を促し、全国7都市と満州などで開催されたほか、各大学や町内会でも行われました。学生たちは学業を諦め、戦地へ赴きました。
今回は、当時20歳の学生が神宮外苑の壮行会を経て、入営する前に町内会で壮行会が行われた写真を中心に紹介します。
【1】額入りで展示(実物資料1点・写真6点)
【2】映像上映
【3】試聴機コーナー
壮行会では入場行進に使われた「分列行進曲」をはじめ、学徒出陣に関連する音源を試聴機コーナーで紹介。