第75回【資料公開コーナー】雑誌から見る昭和の子どもと野球~白球に夢中だった日々~
令和2年1月5日(日)~3月29日(日)
今年は東京オリンピックが開催されます。多くの熱い戦いが繰り広げられることでしょう。
オリンピックの開催種目の一つに野球があります。戦前から人気を博していた野球は、戦時中は敵性スポーツとして批判されました。野球用語の日本語化がすすめられ、「ストライク」は「よし」、「アウト」は「ひけ」などに言い換えられました。多くの名選手たちも戦地への召集を余儀なくされます。
そして終戦後は一転し、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日本の民主化政策のため野球がすすめられました。終戦後の苦しい生活の中、野球は復興に向けてのエネルギーとなりました。満足に道具がそろわない中、子どもたちは手製のボールやバット代わりの木の棒を使って夢中になって野球を楽しみました。
そのような野球がたどった道を昭和の子ども雑誌を中心に、当時の写真とあわせてご紹介します。
また、4階図書室では野球関係の図書や雑誌を見ることができます。ぜひあわせてご利用ください。
展示内容
【1】ポスター・ホームページで使用
- 『少年クラブ』昭和24年7月増刊号 大日本雄弁会講談社
- 野球を楽しむ少年たち 東京 昭和22(1947)~36年頃 ディミトリー・ボリア撮影 マッカーサー記念館提供
【2】額展示
- 『新青年』第11巻第8号(昭和5年5月増刊) 博文館
- (実物)『毎日新聞』(昭和20年8月23日)朝刊2面 毎日新聞社
- 『こども朝日』第10巻第5号(昭和23年9月) 朝日新聞社
- 『少年クラブ』昭和24年7月増刊号 大日本雄弁会講談社
- (写真)子どもたちが野球をしているのを見守る兵士 昭和20年(1945)11月7日
- (写真)全日本軍対米サンフランシスコ・シールズの野球試合 昭和24年(1949)
- (写真)野球を楽しむ少年たち 東京 昭和22(1947)~36年頃 ディミトリー・ボリア撮影 マッカーサー記念館提供
【3】ケース展示(アクリルケース2台で展示)
ケース1
- (実物)『少年少女譚海』第16巻第6号(昭和10年6月) 博文館
- (実物)『モダン日本』第11巻第10号(昭和15年9月) モダン日本社
- (実物)『野球界』第32巻第5号(昭和17年3月) 野球界社
- (実物)『少年クラブ』昭和24年7月増刊号 大日本雄弁会講談社
ケース2
- (実物)『婦人世界』第3巻第10号(昭和24年10月) ロマンス社
- (実物)『少女の友』第43巻第3号(昭和25年3月) 実業之日本社
- (実物)『週刊ベースボール』昭和34年6月3日=第14巻第22号 ベースボール・マガジン社
- (実物)『ジュニアそれいゆ』No.25(昭和34年1月) ひまわり社