このたび昭和館では「ポスターに見る戦中・戦後」と題して、第1期「公共事業・社会事業を中心として」を平成23年3月19日(土)~4月17日(日)、第2期「商業広告・文化催事を中心として」を平成23年4月19日(火)~5月15日(日)と2期に分けて、特別企画展を開催することとなりました。
広告媒体としてのポスターは明治時代末に登場し、欧米の製版・印刷技術やデザインを取り入れながら発展していきます。しかし戦中には広告の対象となる多くの商品が統制のために姿を消したことから、それに伴い商業広告も少なくなり、政策や情報伝達の手段として重視されます。戦争が終わると、新しい製版・印刷技術を用いたポスターも登場します。
昭和館では戦中・戦後の世相を表す資料として多くのポスターを収集し、これまで常設展示室や特別企画展で紹介してまいりました。本展では館蔵のポスター約180点を展示し、昭和初期から戦中・戦後にかけての政策や広告などの内容や、デザインや紙質などの移り変わりを感じていただければと思います。
主催 | 昭和館 |
会期 | 平成23年3月19日(土)~5月15日(日) 【第1期:公共事業・社会事業を中心として】 3月19日(土)~4月17日(日) 【第2期:商業広告・文化催事を中心として】 4月19日(火)~5月15日(日) |
会場 | 昭和館3階 特別企画展会場 |
入場料 | 特別企画展は無料(常設展示室は有料) |
開館時間 | 10:00~17:30(入館は17:00まで) |
休館日 | 毎週月曜日 |
第1期は、国及び地方公共団体が実施した政策や、民間においても広く社会的・公共的な事業についてとりあげたポスターを中心に紹介する。多くの人々に周知するため、大量の部数が刷られただけではなく、デザインや判型、紙質においても配慮の現れた作品が多く見られる。
これらの事柄を、「マスメディア」「金融」「寄付・供出」「運動」「行政」「記念日・週間」「募集」「通信・輸送」「図解」と9つに分類し、取りあげたテーマやデザインの流れを見る。さらに特集として、「広告デザイナー・高橋春人」の作品を紹介する。
お国の為めに
金を政府に売りませう
昭和14年(1939 )
全国地方銀行協会
全国貯蓄銀行協会
信託協会
デザイン・岸信男
お年玉くじつき年賀はがき
昭和25年(1950)
郵政省
たちあがる力を!
昭和25年(1950)
共同募金
デザイン・高橋春人
主食の移動は
禁止されています
昭和23~27年
(1948~52)
経済調査庁
日本国有鉄道
商業広告は、商品の宣伝効果を目的としているため、他よりも目を引きつける効果があり、ポスター文化発展の担い手だった。また、文化催事の集客のために作られたポスターも役割や広告主の規模により多種多様であるが、収益や動員人数につながるだけに創意工夫が見られる作品が多く見られる。
これらの事柄を、「出版」「広告・食品飲料」「広告・その他」「映画」「芸能」「競技」「催事」「旅」と8つに分類し、取りあげたテーマやデザインの流れを見る。さらに特集として、著名人を図案に用いた「モデル」作品を紹介する。
オリムピック派遣選手
応援歌
昭和7年(1932)
コロムビアレコード
かやは麻
昭和13年(1938)
日本紙業株式会社
画・多田北烏
札幌市営定期観光バス
昭和27年(1952)
札幌市交通局
デザイン・栗谷川健一
名古屋汎太平洋平和
博覧会
専売館
昭和12年(1937)
展示資料に関する専門家、体験者をお招きし、それぞれの専門の立場から展示資料を解説していただきます。
日時 | 平成23年3月19日、4月9日、16日、23日、30日(いずれも土曜日)14:00から |
時間 | 約45分 |
会場 | 1階ニュースシアター会場 |
3月19日 | 柏木 博氏 | 「日本のグラフィック・デザイン -1930年代から50年代のポスターを中心に」 |
4月9日 | 高畑 利雄氏 | 「高橋春人その軌跡」 |
4月16日 | 西村 寿美雄氏 | 「ポスター印刷技術の変遷」 |
4月23日 | 山川 浩二氏 | 「戦中・戦後の広告史」 |
4月30日 | 穂積 和夫氏 | 「私の手がけたポスター」 |
地震の為、中止になりました。
展示担当者による展示解説を会場にて行います。
日時 | 平成23年4月2日(土)・5月7日(土) 14:00から45分程度 |
会場 | 3階特別企画展会場 |
開催 | 平成23年3月 |
タイトル | ポスターに見る戦中・戦後 |
在庫 | ※在庫なし |
目次情報 | 【第1期】公共事業・社会事業を中心として 【第2期】商業広告・文化催事を中心として |
タイトル | ポスターに見る戦中・戦後 |
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在庫 | 在庫無し |
価格 | 300円(税込) |