昭和館

特別企画展

 戦中戦後のスポーツ -高校野球・夏の甲子園-

会期昭和館3階 特別企画展会場
会場2000年2月10日(木)から3月12日(日)まで
主催昭和館
資料提供日本高等学校野球連盟・朝日新聞社・野球体育博物館
入場料入場無料

 このたび昭和館では、『戦中戦後のスポーツ—高校野球・夏の甲子園—』と題して特別企画展を開催する運びとなりました。  大正4年に第1回全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高等学校野球選手権大会)が開催されて以来、高校野球は国民に熱気と感動を与える国民的なスポーツの一つでした。しかし戦時下においては、戦局の深刻化に伴って昭和16年に大会が中止され、その再開は昭和21年のことでした。
 本展では、高校野球が始まった大正時代から戦中戦後にいたる高校野球の歴史と変遷をたどります。貴重な資料や写真を通じて、当時の暮らしや世相を振り返っていただくとともに、絶えることのない球児たちの熱気を感じていただければ幸いに存じます。

●会場では毎日、資料映像『夏の甲子園~誕生から戦後まで~』(約13分)を上映しています。

講演会:(野球評論家)佐々木信也氏「お米持参の甲子園」(ノンフィクション作家)佐山和夫氏「ベースボールと日本人」

●講演会には200名のお客様にご来場いただきまして、ご好評の内に終了しました。

2月11日に九段会館ホールで開催された講演会の模様です。

現在の高校野球部の皆さんにもご来場いただきました。


講師プロフィール

佐々木信也 氏

野球評論家
 1933年東京生まれ。1949年湘南高校1年生のときレフトで甲子園に出場して優勝。
慶應義塾大学法学部に進み、野球部で主将も務めた。
 1956年高橋ユニオンズに入団、その後大映ユニオンズ、大毎オリオンズで活躍した。
 1960年には26歳で史上最年少解説者となり、1976年から1985年まで「プロ野球ニュース」の司会者を務めた。

 まだ戦後まもない昭和24年当時の高校野球について、佐々木氏ご自身の出場経験を試合前後のエピソードもまじえてお話しいただきました。

佐山和夫 氏

ノンフィクション作家
 1936年和歌山県生まれ。
慶應義塾大学文学部英文学科卒業後、1967年渡米。日本とアメリカの野球事情を研究。
 1969年より著作活動を行う。
 著書には「史上最高の投手はだれか」(第3回潮ノンフィクション賞受賞)、「野球とクジラ」(第4回ミズノ・スポーツ・ライター賞受賞)、「ベースボールと日本野球」 など多数。

 アメリカで野球事情を研究された佐山氏が、現地で撮影された写真などをスライドで紹介しながら、ゲームとしての野球の発祥から日本に伝わるまでの歴史についてお話しいただきました。

会場案内図

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