昭和館

特別企画展

昭和の「食」の移り変わり ~食卓を中心として~

 この度昭和館では、『昭和の「食」の移り変わり ~食卓を中心として~ 』と
題して特別企画展を開催する運びとなりました。
 戦中・戦後の厳しい状況の中で、いちばんの関心事は毎日の食事に関することでした。
本展では、時代によって「食」というものがどのように変わっていくのか、家庭の食卓を中心とした食糧事情の移り変わりをご覧いただくことで当時を振り返るものです。
 実物資料をはじめ写真や図表などを使い、戦前・戦中・戦後の食にまつわる世相を分かりやすく紹介します。
 なお、子供の日に合わせたイベントを5月3日(金)~5日(日)の3日間開催いたします。

主催昭和館
会期平成14年4月27日(土)から5月27日(月)
ただし、4月30日(火)・5月7日(火)・13日(月)・20日(月)は休館日
会場昭和館3階 特別企画展会場
入場料特別企画展は無料(常設展示室は有料)
イベント平成14年5月3日(金)・4日(土)・5日(日)
昭和館2階広場にて「子供の日イベント」開催

会場図

1 食生活の変化

 食糧難の時代を迎える前、大正末期(1912~26)から昭和10 年代前半(1935~39)にかけての、比較的豊かだった一般家庭の食卓の様子を紹介します。

2 統制の始まり

 次第に戦争の影響を受け、消費規正運動が実施されたり統制が開始されるなど、不自由になってゆく 食糧事情を紹介します。

3 戦前・戦中のおやつ

 戦前のおやつから、様々な物資が不足したことにより、子どもたちのおやつにまで影響を与えた戦中の様子を紹介します。

4 食糧難の時代

 戦争の長期化とともに、食糧規制は次第に強化されていきました。物資の多くが国の管理になっていくなかで、人々はどのような工夫をして食料を確保し、どんな食生活をおくっていたのかを紹介します。

5 戦後の混乱

 戦争は終わっても、人々の生活を取り巻く環境は厳しいものでした。食料品配給の遅配・欠配は戦争中よりもひどくなり、食糧を得る手段を持たない人々は、郊外の農家に買い出しに行かざるを得ませんでした。こうした食糧難打開のため食糧援助を米国政府に申し込みましたが、いったん拒否されました。
 しかし、GHQは食糧難を認め、昭和21年(1946)1月、米軍の余剰食糧が第一便として届けられ、これを期に様々な援助が行なわれました。

6 統制の解除

 世の中が次第に落ちつきを取り戻していくなか、厳しい統制下に置かれていた物資が出まわるようになり、統制は有名無実化していきます。公定価格や配給制度が徐々に撤廃され、食糧輸入も再開されるなど、食糧難が解消されて行く過程を紹介します。

7 戦後のおやつ

 終戦直後の食糧不足のなかで、子どもたちがあこがれたおやつや、復興期のお菓子について紹介します。

8 「食」は今

 戦中・戦後の食糧難の時代から、60年余り。現代の食糧事情を紹介します。

 

子供の日イベント

5月3日~5日に行われた「子供の日イベント」には
大勢のお客様にご来場いただき、好評のうちに終了いたしました。

・イベント期間中、1回50名様(1日2回)の方にすいとんをご試食頂きました。

戦中・戦後の代表的な食べ物「すいとん」を試食できるコーナー

・紙芝居職人の梅田佳声さんをお迎えしての紙芝居実演。お子さんたちも紙芝居に釘付けです。

昔懐かしい紙芝居を体験できるコーナー

・けん玉、めんこ、紙風船、竹馬、輪投げ、フラフープをご用意しました。

昭和の昔懐かしい遊びを体験できるコーナー

・みなさん米つきに一生懸命です。

一升瓶の中の玄米を棒でつく「米つき」が体験できるコーナー

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