スイス・チューリッヒ出身のワーナー・ビショフ(1916-1954)はマグナム会員の写真家で、ロバート・キャパとも親交があり、世界中で撮影した多くの写真を残しています。昭和26年(1951)7月に来日した彼は、翌27年まで日本で過ごしていますが、日本滞在中にも韓国や沖縄などにマグナムの戦争特派員として派遣されています。
昭和28年には日本についての写真集を手がけていましたが、昭和29年5月16日、ペルーでの撮影旅行中、アンデスの谷間に墜落し亡くなり、写真集『Japon』は彼の没後に刊行されています。
本展では写真家、ジャーナリストとして来日した彼が、戦後の混乱期が過ぎ、新しい時代に向かおうとしている様々な日本を捉えた作品を紹介します。なお 『Japon』に掲載された作品と、滞在中に撮影した未発表作品の中から厳選した60点の他、ビショフが愛用したカメラや日本についてのレポート等も出品します。
※ マグナム(マグナム・フォト)とは1947年(昭和22)、ロバート・キャパの発案で、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアらが創設し、会員の出資により運営されている、世界的な写真家集団です。
会期 | 平成21年2月28日(土)~平成21年4月19日(日) |
会場 | 昭和館3階 特別企画展会場 |
会期中、下記の日程でイベントを開催します。
特別企画展会場内で、ご子息マルコ・ビショフ氏に父ワーナー・ビショフについてお話しいただきます。
平成21年3月29日(日)14:00~15:00
平成21年3月21日(土)、4月4日(土)
14:00~ 45分程度