ごあいさつ

　平成27年は終戦から70年。戦中・戦後の経験を知る人々も少なくなってきました。
　今から70年前の昭和20年は戦中と戦後が共存した年でした。今年の写真展では、昭和20年の1月から12月までを時系列で紹介します。
　まず今回の写真展「昭和20年～空襲と人々の生活～」（戦中）では、1月から7月までを紹介します。日常生活の中に頻繁に空襲が襲ってくる様子、その中でも、明るく暮らす人々の表情、学童疎開の子どもたち、学徒動員にかり出される学生、戦争末期の防空の備えなどが記録されています。また、6月に組織的な戦闘を終えた沖縄の人々の様子も見ることができます。
　昭和館が所蔵する写真アーカイブの中から、こうした戦中の暮らしの様子を撮影した写真を紹介します。